一足先に到着していた友人家族が夕飯の準備をしていてくれたのだ。
北京の郊外にはこのような新しいタイプの民宿が近年増えているが、ここにはブロックや絵本などが子供のために用意されていて、その心配りに驚かされた。 風の音を聞きながら眠りにつくと、自然と朝早くに目が覚めた。 寝室のカーテンを開けると、朝日に照らされ、紅や黄色に染まり始めた山々の雄大なパノラマが現れた。
ここは農家の住居を改造した別荘タイプの民宿で、バスタブ付きシャワールーム、畳とベットの2種類の寝室、各種調理器具と食器を備えたオープンキッチンやバーベキューができる庭など、二家族でもゆったりと快適に過ごせる空間と設備が整っている。
都会で暮らす娘にとっても貴重な農村体験となったに違いない。 中国網日本語版(チャイナネット)年月日。
農家のおばあちゃんがもぎ立てのリンゴを分けてくれ、そのリンゴをかじると飛び切りの甘さが口の中に広がった。 あまりのおいしさに、元(約円)/グラムでリンゴをたくさん購入してお土産にした。 「またリンゴを買いにきてね」おばあちゃんのまぶしい笑顔に心が温まった。
朝から夕方までローラーブレード、ピアノ、京劇、英語と習い事で埋まっている。 そして、私はその付き添い役だ。 月のある土曜日、そんな娘の息抜きをかねて、午後の習い事を少し早めに切り上げ、北京の北東キロ、桃で有名な平谷区の山奥にある民宿聞風小院に向かった。 市内から高速とカーブ連続の山道を走ること約時間。 暗闇に明かりの灯った四合院が浮かび上がった。
冷たく澄んだ空気を感じながら民宿の外に出てみると、周りはリンゴ園で、木には採り切れない程のリンゴがなっている。
文写真=小林正弘清華大学法学博士 ブランド保護顧問 週末の土曜日は北京で暮らす小学校年生の娘にとっては一番忙しい一日かもしれない。
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